祐天寺 卯月 近所にあるといいなを地で行く自家製粉手打蕎麦屋さん
「こんなお店、近所にあったらいいわよね~♪」
って、あるんかーい!
(20分ほどかかりますが('◇')ゞ)
最寄りは東急東横線祐天寺駅で、
駒沢通り沿いの目黒税務署前交差点からほど近い、
見つけやすい場所にお店はあります。
昨日のお昼にいただいた
『牡蛎そば』があまりにも美味しかったので、
速攻リピートの本日は夜の訪問です♪
いつもは広島の
『萬時酒盃中(ばんじさかずきのなか)』
でスタートするのですが、昨日呑んでしまいましたので、
岐阜の『無風(むかで)』を熱燗で♪
吟醸酒の華やかさとキレの良さが
『とろろの磯部揚げ』のねっとり感をリフレッシュ♪
『にしんの京煮』は口の中でとろけるほどの柔らかさ( *´艸`)
焼き目が食欲をそそる『鳥のくわ焼き』は
串に刺さない蕎麦屋の『焼き鳥』。
かえしでさっぱりと調味されたぷりっぷりの食感と、
添えられたジューシーな焼き葱が素敵です♪
いつもながらに
『にしんの山椒漬け』も頼んでしまう鰊好き(*^。^*)
季節ものの『牡蛎の天ぷら』は
肉厚の広島産でミネラル満載♪
続いて『精進(野菜)天ぷら』のご登場。
こちらの天ぷらは
いつも色よくカリッと揚げられていて
油切れも良く、サックサクな僕好みの仕上がり(*'▽')
お蕎麦は十割の『生粉せいろ』を注文。
甘皮の淡い色のホシが散らばり、
香り、風味ともになかなかのもの。
伺ったところ、
現在は北海道産のキタワセを使用とのこで、
自家製粉の強みを感じさせられます( *´艸`)
薬味は葱と山葵で
僕の場合、山葵は酒のアテとなり、
お葱はややとろみの入った蕎麦湯と共に啜って
蕎麦の余韻に浸ります♪
以前は挽きぐるみの田舎そばも提供していたのですが、
ご主人はうどんも打たれているので、
二八・十割・うどんの三種だけでも
体力的にかなりの負担となっていて、
残念ながら今後、復活の予定はないとのこと。
それを伺って、
ますます応援する気満々となった宵でございました(*^。^*)
西八王子 坐忘 そばがきとせいろで味わう群馬県赤城山の蕎麦♪
日曜昼の訪問。
思った以上に早い、
開店30分前に到着してしまいましたので、
近隣を散歩でもして来ようかしら、
と思いながら店先に近付いてみれば、
驚いたことに、待合のベンチには
既にふたりほど座っていらっしゃいました。
30分の余裕を持ってしても、
ポールポジションを逃すような繁盛ぶりでは、
続いて並ばないわけにも参りません(>_<)
このような有様ですから
営業開始後5分を待たずして満員御礼。
店内を花番さん方が軽快な足取りで
注文を取って回ります。
スタートは燗専用酒の新潟は『緑川正宗』を熱燗で♪
アテとしては『前菜三品』と、
季節のオススメから、『筍』と『ふきのとう』の
『天ぷら』はいただきたいですね。
そして(注文の度挽きます)という、
粗挽きの『そばがき』も外せません。
こちらのお猪口の底には『顔』があるのですが、
僕の場合、その中身にしか興味がないので、
早速ちびりとやり始めます(*´▽`*)
お通しは『そば味噌』。
マイルドな風味の、お出汁の風味が感じられるタイプで、
キレの良い辛口の『緑川正宗』とよく合います。
前菜の一品目は『青豆豆腐』。
風味豊かで、滑らかな舌触りがここち良し♪
二品目の『ブラッドオレンジとワカメのサラダ』は
家庭的な仕上がり。
そして三品目は『汲み豆腐の筍と小柱の餡かけ』。
小柱のエキスと筍の風味に、卸し生姜がアクセントとなって、
汲み豆腐の旨味を引きたてます♪
二種お願いした『天ぷら』は
どちらも新鮮な油でサクッと揚げられていて、
筍は香り立ち良く、エグみなし。
露地もののふきのとうは若干小ぶりながら、
オトナのほろ苦さがタマリマセン♪
おのずとお酒も進み、
二本目は石川県の『黒帯』を熱燗で。
お猪口の尻の鬼さんと、
しばし睨めっこしてから注いで口に含めば、
硬派な端麗辛口は切れ味も良く、
『天ぷら』にはもってこいのお酒です(*'▽')
『そばがき』に、
添えられた薬味の葱・山葵・鰹節を乗せて頬張れば、
山の幸と海の幸が織りなす調和が口中に広がり、
そしてやんわりと鼻から抜けて行くという至上の快感♬
せっかくですので、
お蕎麦は外一の『せいろ』と十割の『粗挽き蕎麦』の
どちらもいただきましょう( *´艸`)
薬味は丁寧にほぐされた葱と卸したての辛味大根と山葵。
上モノの山葵をつまんで呑む燗酒がまた旨い!(*´▽`*)
『せいろ』は端正な顔立ちで、
緑掛かった白っぽい光を放ち、
『粗挽き蕎麦』は散りばめられたホシも美しく、
繋がり具合も良好です。
どちらも香り・風味ともに
充分楽しめるつくりにになっていますが、
取り分け『粗挽き蕎麦』の穀物的な印象は素晴らしく、
思わず、お代わりをお願いしてしまう程でした(*´▽`*)
伺ったところ、玄蕎麦の産地はどちらも
『群馬県赤城山』とのこと。
『赤城の山』と聞くと、国定忠治を想起したものですが、
これからは美味しいお蕎麦の産地と心に留め置きますね♪
そば湯はさらりとした釜湯で、
お出汁を抑えたつくりの辛汁を割って啜るのに丁度良く、
〆に出してくださる『そば茶ゼリーの黒蜜がけ』で
楽しく締めくくることが出来ました(*´▽`*)
わざわざ伺う価値のある
貴重なお蕎麦屋さんであることに
間違いありませんね♬
大森町 もりいろ 凄まじい香りと風味の、とびきりな蕎麦を食す♪
城南地区を愛してやまない僕にとって、
京浜急行は、とてもしっくりくる路線のひとつ。
取り分けこちらは
大森町駅から目と鼻の先にあることもあり、
品川駅での乗り換えにも、
さほど煩わしさを覚えないほど。
今回は平日夜に、思い立っての訪問。
お昼時にこちらに伺う目線では想像もつかないほど、
うっとりさせられる佇まいが目に入り、
戸に手をかけて暖簾を潜れば、
花番さんが優しい笑顔で迎えて下さいます。
カウンター席に腰を下ろし、
おもむろにお品書きをめくれば。。。
やはりスタートは
見つけると、ほっとする此方の定番、
宮城の『墨廼江』を熱燗で♪というお決まりのパターン。
淡麗旨口なこのお酒は、ほんのりとした乳酸も感じられるので、
酢味噌の酸味と中和して、
ホタルイカ本来の旨味を最大限に引き出してくれます(*'▽')
続いて、
以前からこちらのご主人は鴨の火入れ具合に
絶妙なテクニックをお持ちと見受けられるので、
『鳥わさ』ならぬ『鴨わさ』を注文♪
一般的な『鳥わさ』に見られるような、
サッと霜降にした切り身に、
卸し山葵を添えるスタイルではなく、
鮮やかなまでにピンク色に調理した胸板の厚い鴨肉に、
お浸し風の葉山葵を添えたカタチで提供される、
シンプルながら研ぎ澄まされた逸品。
あまりの完成度の高さに思わず、
もう一杯~♪
となってしまいますね(>_<)
図らずも、続けて宮城の日本酒となったばかりか、
鮮やかなピンク色を放つ、
鴨とお酒の二重奏となりました(*´▽`*)
甘酸っぱいお酒には揚げ物が合うわよね~♪と、
『二種もり』を『天ぷら付き』でお願いし、
サックサク~♪な衣を纏ったぷりっぷりな海老に舌鼓♬
一緒に盛られたインゲンとシイタケも揚げ具合に申し分なし。
さてさて、お蕎麦です♪
一枚目に運ばれましたのは埼玉県は三芳のお蕎麦。
甘皮からくるのでしょうか、
ほんのり緑掛かった色に、
実の付け根と思われる茶色いホシが散らばり
とても美しい仕上がりのお蕎麦♪
凄まじいばかりの穀物の香りに圧倒され、
その風味たるや、
甘みと旨味を兼ね備えた上質のトウモロコシを思わせるほどです。
二枚目は北海道は鹿追のお蕎麦。
透明に輝く浅黒い光を放ち、外皮からくる黒いホシが散らばり、
野趣あふれるその香りと風味には、打ちのめされてしまうほど。
強いミネラルも感じられますが、
こちらも一枚目同様、トウモロコシのような甘みには驚きです!
薬味の葱と山葵さえも凛々しさを蓄え、
蕎麦湯も香り・風味、ともに充分♪
明日の朝には
枕もとさえ蕎麦の香りに溢れてしまうのではないかしら?
と、思えるほどに
わくわくさせるお蕎麦でございました(*´▽`*)
東十条 一東庵 栽培農家直系の蕎麦を食す感覚
お蕎麦屋さんをあちこち食べ巡っておりますと、
蕎麦職人さんや、ご主人さん方の友好関係や、
横の結束の強さが垣間見えるようなお話を
時折耳にいたしますが、
中でも此方のご主人のお名前と店名は
群を抜いて各方面から聞こえて来ているように思います。
そのようなわけで、
この僕もいつしか此方が
最も気になるお店になってしまって久しいのですが、
いかんせん、活動圏外と思っておりましたもので、
約一年ぶりの再訪となってしまいました(>_<)
最寄りはJR京浜東北線東十条駅ですが、
今回は煩わしい乗り換えのない
東京メトロ南北線で北上し、
王子神谷駅からのアプローチを試みてみることに。
思ったよりも早く、所要時間は12分ほどだけで、
11時半ちょっと前に辿り着くことが出来て、
ほっと一息~♪(*'▽')
ところが、えんじ色の暖簾が出ていたので、
あれっ???
既にオープン済み???
と焦りましたが、どうやら未だみたいで、
平日昼営業開始15分前でポールポジション、ゲット!
となりました( *´艸`)
とは言え、程なく4・5人の列となるあたり、
此方の人気ぶりが窺えます。
11時45分丁度に開店となり、
店内一番奥のふたり用テーブル席に腰を下ろして、
ゆっくり捲るお品書きの中に日本酒の欄を見つけるや否や、
栃木の四季桜の熱燗と酒肴三種を注文。
お通しは
ちりめんじゃこにかえしを垂らした辛味大根を添えたもの。
チェイサー用にお水も出して下さいます。
酒肴は
『昆布とちりめんじゃこのかえし煮』『浸し青大豆』
『しらすの卵焼き』『鴨焼き』『とうふ湯葉』。
どの酒肴も、
まろやかな米の旨味があり、キレの良い辛口の四季桜と
互いに引き立て合いながら楽しめて、
どれも美味しく頂くことができました♪
お陰でお酒も進み、
二本目は山形の麓井をやはり熱燗で、
更に、壁に貼り出しオススメの『春野菜天ぷら盛合』
そして、
『三種せいろ』も注文~♪
薄過ぎず、厚過ぎずのころ合いの衣を纏った、
タラの目・山うど・ふきのとう・スナップえんどうは
どれもがサクッと揚がっていて、油の切れ具合も申し分なく、
確かな仕事ぶりを拝見しました(*^。^*)
中でも、キレ味の良い辛口ながら、
甘いニュアンスも持ち合わせた
麓井とふきのとうのほろ苦さの相性は
格別なものがありました♪
いよいよお蕎麦のご登場~♪
一枚目は栃木県益子の『常陸秋そば』。
外皮からくる黒いホシと、
甘皮の付け根からくる茶色の星とのコントラストが、
透明感と共にとても美しい!
鼻を寄せれば、際立つ穀物の香りに圧倒され、
そのまま啜り込めば、甘さのあるズバ抜けた旨味に
ただただ驚かされます(゜o゜)
あまりの感動に二枚目以降の画像を撮り忘れるほど!
(いやはや大失態(;^_^A)
この後、
二枚目は長野県佐久の『信濃一号』
三枚目に埼玉県三芳の『レラノカオリ』
と続きますが、
それぞれの放つ香りと、
風味に非の打ち所を見出すことは不可能で、
とりわけ、三芳の蕎麦による穀物の風味とミネラル感が、
益子のものより強く感じるのには驚嘆しました。
辛汁の風味もバランス良く、
蕎麦湯はやんわりとろみをつけたタイプで、
香り・味ともに充分楽しみながら、
締めくくることが出来ました♪(*´▽`*)
今回、地下鉄一本で伺えることが分かりましたので、
これからは定期的に足を運ばせていただきます(*'▽')
中目黒 土山人 目黒川 桜に誘われ 昼餉 蕎麦の風味も 華となるかな
『食べログ』によれば、
こちらのお店は
【池尻大橋】に地域分けされているけれど、
【中目黒】のランキングに登場させた方が、
むしろ自然で分かり易いと思うのは
僕だけではないような気がします。
僕の場合、山手通りから目黒川沿いを散歩気分に浸りながら、
新しいお店なども探索しつつ、向かうことになりますが、
鉄道を利用して来店される場合にも、
これからの季節は尚のこと、
中目黒駅から目黒川沿いを向かうコースがおススメです。
近隣のお店を含め、
こちらは桜が花を付け始めるや否や、
どっと人が押し寄せることが予想されるので、
今のうちに。。。と、伺いました。
お昼開店直後の混雑を避け、午後1時過ぎに入店。
運良く、カウンター席にひとつだけ空きがありましたので、
すんなりと着席し、すかさず頂いた蕎麦茶でほっと一息(*´▽`*)
やはり、熱燗を一本つけて頂きたいですね♪
お願いしたのは『磯自慢』。
お米の旨味の中に華やかさも加わった感じで、
熱燗には打ってつけの本醸造酒です♪
お通しは付かないようですね。
軽くアテも何か頂きたいので、
焼きのりを注文♪
卸したての辛味大根、山葵、かえし、お塩が添えられてきます。
海苔を一枚とり、
薬味の辛味大根と山葵を乗せ、
あとはお塩を一つまみ、
で頬張るや否や、燗上がりした磯自慢を口に含めば、
上質な海苔が放つ芳ばしさと、
お酒から来るお米の旨味がここち良く、
図らずも磯の香りと磯自慢との、
素敵なマリアージュと相成りました(*'▽')
お蕎麦はせっかくですから、
『せいろそば』と、『粗挽き田舎』の両方いだだきましょうか♪
先ずは生粉打ちの『せいろそば』。
エッジの立った、端正で凛々しいお蕎麦ですね~♪
薬味は葱と山葵で、
山葵は卸したて、お葱の晒し具合も良好です。
伺ったところ、こちらの産地は埼玉県は三芳とのこと。
驚きの香りと、強いミネラルを感じる風味には圧倒されます!
後から穀物の風味もどんどんやってきて、
とにかく美味しい♪
続いて挽きぐるみの『粗挽き田舎』ご登場。
玄蕎麦の産地は長野県山形村で、
『幻の在来種』と謳われた『乗鞍在来』という品種とのこと。
香りは『せいろ』と比べると淡い感じはしますが、
輪郭のはっきりした穀物の香りと風味は充分♪
あまりの感動に、思わず熱燗をもう一本!
広島の『宝剣』を頼んでしまいました(''◇'')ゞ
もぐもぐと噛んでも、気になるようなざらつき感もなく、
『宝剣』の淡い旨味とソフトなキレが、
お蕎麦のミネラル感を引きたてます。
薬味のお葱は、
やはり香り充分な蕎麦湯ととともに♪
これからも益々楽しみなお店ですね。
定期的に足を運ばせて頂きます(*´▽`*)
恵比寿 初代 北海道産キタワセと話題の白いカレーうどん
歯科医院の診察で恵比寿に来たので、
急遽、連れを誘って、ひとりでは入り辛かった
駒沢通り沿いの『初代』さんへ。
結構前から気になっておりました
『昼始めました』
のうたい文句♪
平日の12時15分頃で4・5人待ち。
店頭の立て看板を見る限り、
お昼からつまんで呑めるような気もしないでもありませんが。
4・5分待って、
店内に入りカウンター席に腰を下ろしてみますと、
目の前には、夜のものとは別な『お昼のお品書き』。
「ですよね~(>_<)」
と、頭を切り替えて速やかに瓶ビールをオーダー。
(お通しは付かないようです)
僕はお蕎麦以外の麺類は全く食べませんので、
一見お値段手ごろな『鴨そば切り』をチョイス。
連れは、テレビ・雑誌で話題の
『初代の白いカレーうどん』
を頼んでおりました。
本当に白い! なにしろ白い!(゜o゜)
店内は、お出汁というより、
ほんのりとカレーの香りが立ち込めております(''◇'')ゞ
ほどなくして『鴨そば切り』もご登場。
お蕎麦は黒い木製のお皿に盛られてきますが、
水切りが良くなされていて、水滴は見当たらないようです。
エッジが立ち、透明感と光沢のある美しさで、
ホシも程よく散らばり、
香り・風味ともになかなかのもの♪
伺ったところ、
玄蕎麦は北海道産『キタワセ』とのことでした。
これだけのお蕎麦があるといいますのに、
周りを見渡せば、
僕以外全員『白いうどん』を召し上がっているという、
驚愕の事実!(゜o゜)
鴨汁にはつくねと
結構な厚みの肉片が2枚入っておりましたが、
肉の食感は堅めで、
煮汁の塩辛さ加減が強く、
浮いた脂の香りと風味も
馴染めるようなものではなかったので、
この辺りがお値段を抑えている要因になるのかもしれないと
推察する次第です。
そば湯はとろみのない釜湯で、
やはり鴨汁を割って啜りましても、
鴨の脂のにおいが気になる結果になってしまいました。
お蕎麦自体はとても美味しかったので、
差し引きゼロといったところでしょうか。
雑司ヶ谷 そば処 和邑 蕎麦薫る 蔵王の鴨の 柔らかきかな
僕の知るところ、
意外に、JR山手線一本で行けるお蕎麦屋さんは
それほど多くはありませんが、
こちらの最寄りは副都心線『雑司ヶ谷駅』ながら、
JR目白駅からも徒歩7~8分ほどで辿り着くことのできる、
ほんに有難いお蕎麦屋さんなのであります。
学習院大学西門を斜めに観ながら、
『閑静』というより『静寂』という言葉の方が
似つかわしい住宅街を通り抜けると、
そこに見えてくるのは
底抜けに明るい女将さんの笑顔とは対照的な、
慎ましやかに浮き出る『和邑』の二文字。
暖簾を潜って中に入ると、
そこには満面の笑みで迎えてくれてくれる女将さん。
ふたつある2名テーブルの奥側に腰を下ろします。
何十年たっても綺麗で清潔な打ち場ですね。
お昼時の喧騒を避けたおかげで、
贅沢なことに女将さんを独り占めできたのはうれしいけれど、
せいろしかなくなってしまった、というアナウンスには
やはりちょっぴりショック。。。(>_<)
と思っていましたら、申し訳ないと思って下さってのことか、
女将さん用の『賄い卯の花』を分けて頂けるとのこと。
ただでは起きない男の本領を発揮してしまいました(;^_^A
日本酒は新潟の『かたふね』一本のみ、という潔さ。
嫌いではありません。
熱燗でいただきましょう♪
お通しの『いぶりがっこ』・注文した『焼みそ』・『賄い卯の花』。
新潟のお酒としては、比較的水の柔らかさと旨味を感じるタイプの辛口で、
女将さんとの会話も弾んでしまいました('◇')ゞ
手繰り易く平らに盛られた端正な生粉打ちの『せいろ』。
茨城は金砂郷の『常陸秋そば』で打たれた蕎麦は
香り・風味ともにとても素晴らしく、
茹で上げてキンキンに冷やした状態から、
一旦常温の濯ぎ水を潜らせてから提供しているのか、
より香り立ち、甘いニュアンスの旨味さえ感じる
仕上がりとなっていました。
宮城県は蔵王産の鴨をお使いだと伺ったので、
思わず追加注文した『鴨汁』。
※こちらのお品書きには通常見られる『鴨汁せいろ』はなく、
『せいろ』と『鴨汁』は別々に記載されていて、
個別にそれぞれ注文するシステム。
この鴨のぷりっぷりで柔らかく、
更にはジューシーで美味しいのなんの~🎵
煮汁のお味も辛さを抑えた上品な仕上がりで、
お葱を斜切りにしてあるので、とても食べやすく、
お蕎麦とも絡めて手繰りやすいという気の使いようです。
鴨汁に薬味の葱を加え、
釜湯のそば湯で割って啜って、
美味しく締めくくることが出来ました!(*´▽`*)
そば処 和邑 (そば(蕎麦) / 雑司が谷駅(東京メトロ)、鬼子母神前駅、都電雑司ケ谷駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8