西八王子 坐忘 そばがきとせいろで味わう群馬県赤城山の蕎麦♪
日曜昼の訪問。
思った以上に早い、
開店30分前に到着してしまいましたので、
近隣を散歩でもして来ようかしら、
と思いながら店先に近付いてみれば、
驚いたことに、待合のベンチには
既にふたりほど座っていらっしゃいました。
30分の余裕を持ってしても、
ポールポジションを逃すような繁盛ぶりでは、
続いて並ばないわけにも参りません(>_<)
このような有様ですから
営業開始後5分を待たずして満員御礼。
店内を花番さん方が軽快な足取りで
注文を取って回ります。
スタートは燗専用酒の新潟は『緑川正宗』を熱燗で♪
アテとしては『前菜三品』と、
季節のオススメから、『筍』と『ふきのとう』の
『天ぷら』はいただきたいですね。
そして(注文の度挽きます)という、
粗挽きの『そばがき』も外せません。
こちらのお猪口の底には『顔』があるのですが、
僕の場合、その中身にしか興味がないので、
早速ちびりとやり始めます(*´▽`*)
お通しは『そば味噌』。
マイルドな風味の、お出汁の風味が感じられるタイプで、
キレの良い辛口の『緑川正宗』とよく合います。
前菜の一品目は『青豆豆腐』。
風味豊かで、滑らかな舌触りがここち良し♪
二品目の『ブラッドオレンジとワカメのサラダ』は
家庭的な仕上がり。
そして三品目は『汲み豆腐の筍と小柱の餡かけ』。
小柱のエキスと筍の風味に、卸し生姜がアクセントとなって、
汲み豆腐の旨味を引きたてます♪
二種お願いした『天ぷら』は
どちらも新鮮な油でサクッと揚げられていて、
筍は香り立ち良く、エグみなし。
露地もののふきのとうは若干小ぶりながら、
オトナのほろ苦さがタマリマセン♪
おのずとお酒も進み、
二本目は石川県の『黒帯』を熱燗で。
お猪口の尻の鬼さんと、
しばし睨めっこしてから注いで口に含めば、
硬派な端麗辛口は切れ味も良く、
『天ぷら』にはもってこいのお酒です(*'▽')
『そばがき』に、
添えられた薬味の葱・山葵・鰹節を乗せて頬張れば、
山の幸と海の幸が織りなす調和が口中に広がり、
そしてやんわりと鼻から抜けて行くという至上の快感♬
せっかくですので、
お蕎麦は外一の『せいろ』と十割の『粗挽き蕎麦』の
どちらもいただきましょう( *´艸`)
薬味は丁寧にほぐされた葱と卸したての辛味大根と山葵。
上モノの山葵をつまんで呑む燗酒がまた旨い!(*´▽`*)
『せいろ』は端正な顔立ちで、
緑掛かった白っぽい光を放ち、
『粗挽き蕎麦』は散りばめられたホシも美しく、
繋がり具合も良好です。
どちらも香り・風味ともに
充分楽しめるつくりにになっていますが、
取り分け『粗挽き蕎麦』の穀物的な印象は素晴らしく、
思わず、お代わりをお願いしてしまう程でした(*´▽`*)
伺ったところ、玄蕎麦の産地はどちらも
『群馬県赤城山』とのこと。
『赤城の山』と聞くと、国定忠治を想起したものですが、
これからは美味しいお蕎麦の産地と心に留め置きますね♪
そば湯はさらりとした釜湯で、
お出汁を抑えたつくりの辛汁を割って啜るのに丁度良く、
〆に出してくださる『そば茶ゼリーの黒蜜がけ』で
楽しく締めくくることが出来ました(*´▽`*)
わざわざ伺う価値のある
貴重なお蕎麦屋さんであることに
間違いありませんね♬