SOBANOMI~蕎麦呑み~

蕎麦屋de食べ歩き、日本酒呑み歩き&時々その他的忘備録

大森町 もりいろ 凄まじい香りと風味の、とびきりな蕎麦を食す♪

城南地区を愛してやまない僕にとって、
京浜急行は、とてもしっくりくる路線のひとつ。
取り分けこちらは
大森町駅から目と鼻の先にあることもあり、
品川駅での乗り換えにも、
さほど煩わしさを覚えないほど。

今回は平日夜に、思い立っての訪問。

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お昼時にこちらに伺う目線では想像もつかないほど、
うっとりさせられる佇まいが目に入り、
戸に手をかけて暖簾を潜れば、
花番さんが優しい笑顔で迎えて下さいます。

カウンター席に腰を下ろし、
おもむろにお品書きをめくれば。。。

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やはりスタートは
見つけると、ほっとする此方の定番、
宮城の『墨廼江』を熱燗で♪というお決まりのパターン。

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淡麗旨口なこのお酒は、ほんのりとした乳酸も感じられるので、

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酢味噌の酸味と中和して、
ホタルイカ本来の旨味を最大限に引き出してくれます(*'▽')

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続いて、
以前からこちらのご主人は鴨の火入れ具合に
絶妙なテクニックをお持ちと見受けられるので、
『鳥わさ』ならぬ『鴨わさ』を注文♪

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一般的な『鳥わさ』に見られるような、
サッと霜降にした切り身に、
卸し山葵を添えるスタイルではなく、
鮮やかなまでにピンク色に調理した胸板の厚い鴨肉に、
お浸し風の葉山葵を添えたカタチで提供される、
シンプルながら研ぎ澄まされた逸品。

あまりの完成度の高さに思わず、

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もう一杯~♪
となってしまいますね(>_<)

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図らずも、続けて宮城の日本酒となったばかりか、
鮮やかなピンク色を放つ、
鴨とお酒の二重奏となりました(*´▽`*)

甘酸っぱいお酒には揚げ物が合うわよね~♪と、
『二種もり』を『天ぷら付き』でお願いし、

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サックサク~♪な衣を纏ったぷりっぷりな海老に舌鼓♬
一緒に盛られたインゲンとシイタケも揚げ具合に申し分なし。

さてさて、お蕎麦です♪

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一枚目に運ばれましたのは埼玉県は三芳のお蕎麦。
甘皮からくるのでしょうか、
ほんのり緑掛かった色に、
実の付け根と思われる茶色いホシが散らばり
とても美しい仕上がりのお蕎麦♪

凄まじいばかりの穀物の香りに圧倒され、
その風味たるや、
甘みと旨味を兼ね備えた上質のトウモロコシを思わせるほどです。

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二枚目は北海道は鹿追のお蕎麦。
透明に輝く浅黒い光を放ち、外皮からくる黒いホシが散らばり、
野趣あふれるその香りと風味には、打ちのめされてしまうほど。
強いミネラルも感じられますが、
こちらも一枚目同様、トウモロコシのような甘みには驚きです!

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薬味の葱と山葵さえも凛々しさを蓄え、

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蕎麦湯も香り・風味、ともに充分♪

明日の朝には
枕もとさえ蕎麦の香りに溢れてしまうのではないかしら?
と、思えるほどに
わくわくさせるお蕎麦でございました(*´▽`*)

もりいろそば(蕎麦) / 大森町駅梅屋敷駅平和島駅
夜総合点★★★★ 4.2