SOBANOMI~蕎麦呑み~

蕎麦屋de食べ歩き、日本酒呑み歩き&時々その他的忘備録

東十条 一東庵 栽培農家直系の蕎麦を食す感覚

蕎麦屋さんをあちこち食べ巡っておりますと、
蕎麦職人さんや、ご主人さん方の友好関係や、
横の結束の強さが垣間見えるようなお話を
時折耳にいたしますが、
中でも此方のご主人のお名前と店名は
群を抜いて各方面から聞こえて来ているように思います。

そのようなわけで、
この僕もいつしか此方が
最も気になるお店になってしまって久しいのですが、
いかんせん、活動圏外と思っておりましたもので、
約一年ぶりの再訪となってしまいました(>_<)

最寄りはJR京浜東北線東十条駅ですが、
今回は煩わしい乗り換えのない
東京メトロ南北線で北上し、
王子神谷駅からのアプローチを試みてみることに。
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思ったよりも早く、所要時間は12分ほどだけで、
11時半ちょっと前に辿り着くことが出来て、
ほっと一息~♪(*'▽')

ところが、えんじ色の暖簾が出ていたので、
あれっ???
既にオープン済み???
と焦りましたが、どうやら未だみたいで、
平日昼営業開始15分前でポールポジション、ゲット!
となりました( *´艸`)

とは言え、程なく4・5人の列となるあたり、
此方の人気ぶりが窺えます。

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11時45分丁度に開店となり、
店内一番奥のふたり用テーブル席に腰を下ろして、
ゆっくり捲るお品書きの中に日本酒の欄を見つけるや否や、
栃木の四季桜の熱燗と酒肴三種を注文。

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お通しは
ちりめんじゃこにかえしを垂らした辛味大根を添えたもの。
チェイサー用にお水も出して下さいます。

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酒肴は
『昆布とちりめんじゃこのかえし煮』『浸し青大豆』
しらすの卵焼き』『鴨焼き』『とうふ湯葉』。

どの酒肴も、
まろやかな米の旨味があり、キレの良い辛口の四季桜と
互いに引き立て合いながら楽しめて、
どれも美味しく頂くことができました♪

お陰でお酒も進み、
二本目は山形の麓井をやはり熱燗で、

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更に、壁に貼り出しオススメの『春野菜天ぷら盛合』
そして、

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『三種せいろ』も注文~♪

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薄過ぎず、厚過ぎずのころ合いの衣を纏った、
タラの目・山うど・ふきのとう・スナップえんどうは
どれもがサクッと揚がっていて、油の切れ具合も申し分なく、
確かな仕事ぶりを拝見しました(*^。^*)

中でも、キレ味の良い辛口ながら、
甘いニュアンスも持ち合わせた
麓井とふきのとうのほろ苦さの相性は
格別なものがありました♪

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いよいよお蕎麦のご登場~♪
一枚目は栃木県益子の『常陸秋そば』。

外皮からくる黒いホシと、
甘皮の付け根からくる茶色の星とのコントラストが、
透明感と共にとても美しい!

鼻を寄せれば、際立つ穀物の香りに圧倒され、
そのまま啜り込めば、甘さのあるズバ抜けた旨味に
ただただ驚かされます(゜o゜)

あまりの感動に二枚目以降の画像を撮り忘れるほど!
(いやはや大失態(;^_^A)

この後、
二枚目は長野県佐久の『信濃一号』
三枚目に埼玉県三芳の『レラノカオリ』
と続きますが、
それぞれの放つ香りと、
風味に非の打ち所を見出すことは不可能で、
とりわけ、三芳の蕎麦による穀物の風味とミネラル感が、
益子のものより強く感じるのには驚嘆しました。

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辛汁の風味もバランス良く、
蕎麦湯はやんわりとろみをつけたタイプで、
香り・味ともに充分楽しみながら、
締めくくることが出来ました♪(*´▽`*)

今回、地下鉄一本で伺えることが分かりましたので、
これからは定期的に足を運ばせていただきます(*'▽')

一東菴そば(蕎麦) / 東十条駅王子神谷駅十条駅
昼総合点★★★★ 4.3