柴又 日曜庵 『管理』を貫き通して美味しいお蕎麦になったのですね('◇')ゞ
取り立てて”フーテンの寅さん”に興味はないものの(;'∀')
”そば友”と”タマには遠出しよう!”という事になり、
柴又見物がてら、日曜庵さんへ(*^。^*)
最寄りは京成線柴又駅。
本数がそれほど多くないので、僕のところからだと
都営浅草線から直通の京成佐倉行を利用し、
京成高砂駅からお散歩気分でのアクセスが便利(*´▽`*)
いずれからのアプローチも『柴又帝釈天』を目指し、
裏手にある駐車場の反対側の路地を入ったところの
右手にお店はあります。
経年劣化でくすむことのない、
外壁のアイボリーが際立った欧風な佇まい。
月と太陽をモチーフにしたテラコッタのオブジェや、
屋根の上にある原子核マークを思わせるアヤシイ(≧▽≦)装飾等は
南仏にありがちな小さなミュゼ(美術館)を
彷彿とさせるわね( *´艸`)
辿り着きましたのは週末昼営業口開け11時の10分ほど前。
定刻通りご主人に迎えられ2組目で暖簾を潜り、
店内右手の2人掛けテーブルに腰を下ろし、
すかさず山形の『米鶴』”特純かっぱ”を見つけて注文♪
アテには先ず”ざる豆腐”の『なごり雪』かな♪
後はぼちぼちとゆっくり考えましょ!(*''▽'')
最初に運ばれましたのは燗酒。
錫製の酒器って粋の極みよね~♪江戸っ子気分全開❣( *´艸`)
お通しは『ちりめん山椒』。
小学生が捏ねた粘土細工のような器”シツレイカシラ!(;'∀')”に
”ゆかしさ”を感じるから不思議(*^。^*)
『なごり雪』をそのまま口に含めば
大豆の香りと風味が心地良く、
舌触りはボリュームのある滑らかさで、
キレッキレな燗酒とのペアリングも絶妙(^^♪
試しに『ちりめん山椒』を載せて頬張ってみたら、
これがまた予想外に素晴らしい塩梅で、
お酒も豆腐もススムススム(;^_^A
お醤油、えごま油、塩が添えられて来ていましたが、
殆ど使わずに済んだわね~('◇')ゞ
お隣の席のご婦人は相当気に入ったようで、
”えごま油”を飲んでらっしゃったけど。スゴッ!(゜゜)
続いてお願いしたのは『にしん棒』。
「まるでニシンの為にある様なお皿よね~♪」
と”連れ”と話しておりましたら、
本当にどのお皿も、そのお料理に合わせて
焼いて頂いてると伺ってびっくり♪(゚д゚)!
なので、ご主人から、
「割らないように!と言われるんですよ~(;'∀')」
と、お弟子さんっぽい花番の若い娘さんが
はにかみながらもどこか嬉しそ~。タイヘンタイヘン( *´艸`)
ほろほろと崩れるニシンとトロトロに煮溶けた昆布との
マリアージュはお見事❣
続いて「じゅわじゅわじゅわじゅわ~♬」と店中に響かせて
やって来ましたのは『鴨の鉄板焼きバルサミコ』(゜゜)
焼ける音色にも増して
嗅覚を刺激する鴨脂とバルサミコの香りにうっとり(^^♪
喜び勇んで頬張ってみますと、脂身特有の焼けた香ばしさが
胸肉の鉄分豊富なミネラルの癖の強い味わいに負けていて、
残念なことに、バルサミコ酢が名脇役振りを発揮できず、
心地良さに欠ける後味と余韻になってしまった印象(~_~;)
2本目にお願いした滋賀は『松の司』の熱燗が、
とってもふくよかな酸味を備えていて
口をリフレッシュしてくれたので大丈夫~( *´艸`)
そうそう、『そばがき』も注文していたんだったわ(;^_^A
燃え上がるような穀物の香りは一気にレッドゾーン突入❣
適度なざらつきと滑らかさ、そしてもっちり加減も
非の打ちどころがないわぁ(*´▽`*)
お蕎麦は『せいろ』と『田舎せいろ』を
”連れ”と1枚ずつ頼んで半分ずっこ(^^♪
僕の方は『田舎せいろ』スタート♪
瑞々しくハリがあり、甘皮を散りばめてエッジの立った
不揃いのない端正な細打ち。
鼻を寄せれば穀物の香りが立ち上がり、
口に含みますと、しなやかな歯応えで
上品な蕎麦の味わいが口中に広がります(*´▽`*)
一方の『せいろ』は白みを帯びた色合いの配合で、
瑞々しくハリがあり、エッジの立った
繋がりの良い凛々しい造りとなっていて、
意外なことに『田舎』同様、
或いはそれ以上の香りを発しているから驚き!(゜o゜)
歯応えもよりしなやかで喉ごしも申し分なし❣
穀物の甘みも、鼻腔に残る余韻まで愉しめるわね♪( *´艸`)
なんだかワクワクして画像撮り忘れちゃったけど、
そば湯はとろみのあるタイプで、
バランスの良い辛汁を割り、薬味の葱を落として、
とーっても美味しく〆させて頂きました(*´▽`*)
話好きそうなご主人に玄蕎麦の産地を伺ったところ、
産地には固執することなく、
『管理』に拘っていらっしゃるとのことで、
その方法まで丁寧に説明して下さいました。ステキステキ(''◇'')ゞ