学芸大学 武蔵野 その清々しい香りはまるで蕎麦粉の息遣い
シンプル・イズ・ベスト❣
を地で行く蕎麦屋の『武蔵野』さん。
何しろ以前は、
屋号の入った看板さえ店頭に掲げない
徹底した簡素ぶりでございました。
最寄りは東急東横線学芸大学駅ということになりますが、
それほど近くないのと道が複雑なのとで、
JR目黒駅から東急バスでのアクセス(清水から徒歩2分)
が”おすすめ”になります。
今日も”密”を避ける為に、
暖簾を潜りましたのは午後の2時過ぎ。
丁度2代目が追打ちの最中のようでした。
”2代目”と申しましても、
こちらの場合、先代の娘さんでありまして、
”ご主人”とお呼びすべきか”女将さん”の方が宜しいのか、
未だに結論が出せず、うやむやな状態です(;^_^A
先客はいらっしゃらないので、
店内奥の4人掛けテーブルに腰を下ろし、
すかさず花番さんが出してくださった
煎茶を啜って、ほっ❣と一息(*^。^*)
”おしながき”も実にシンプルな筆遣いで、
お酒の欄には『お酒』と記すのみ。
色々と取り揃えるのも拘りなら、
簡素を貫くのも立派な拘りよね~♪
熱燗でお願いしま~す❣(=゚ω゚)ノ
お通しはいつもの『豆もやしのおひたし』。
もやしのシャキシャキ感に、
ピリッと辛い端麗旨口な燗上がりの『白鶴』が纏わりついて、
早々に食感と味わいの2本立てで愉しめます( *´艸`)
アテには『鰊のさんしょ漬』をチョイス。
現われました小鉢のお料理は
無駄を省いたド直球な仕上がり。
噛むほどに滲み出るニシンの旨味がタマリマセ~ン♡
あしらわれた実山椒も立派な酒のアテよね~( *´艸`)
お蕎麦は基本の『せいろ』を1枚。
お蕎麦はちょっと見「更科」と見まごうばかりに色白の、
半透明で瑞々しく、角の立った端正な細打ち。
先代が編み出した独自の手法で打たれる此方の蕎麦は
その色合いから、
蕎麦そのものの香りや味わいというよりも、
お出汁の効いた深みのある辛汁の風味と
のど越しの良さで愉しむものと思っておりましたが、
なかなかどうして、
独特で柔らかな穀物の香りと蕎麦の味わいは
清々しささえ呼び起こす印象深いもの(*'▽')
そば湯は釜湯で、辛汁を割って薬味の葱を加えて
美味しく〆させて頂きました(*´▽`*)
また、蕎麦粉の息遣いを味わいに伺いますね~(=゚ω゚)ノ