鎌倉 千花庵 立ち昇る蕎麦の香りは心の琴線に触れて止むことなし❣
古都鎌倉で蕎麦を手繰る!
そう思っただけで浪漫を感じてワクワク♡( *´艸`)
最寄りは鎌倉駅だけど、歩いて20分近く掛かるのと、
そもそも鎌倉を訪ねること自体、けっこう稀なのとで、
ブックマークしておきながら、
すっかり”なおざり”にしていたかも(;^_^A
今回は”そば友”の好意に甘えて車で来たけれど、
駅からぶらぶら歩いたり、
バスに揺られたりしながら訪ねるのも、
鎌倉ならでは♪の楽しみなのかもしれないわね(*´▽`*)
玄関先に辿り着きましたのは
休日昼営業、口開け10分前の10時50分過ぎ。
待ちの先客は無く、軒下にある”順番待ち表”に記名して、
周辺をうろうろと(*^。^*)
なんか、こちらのお店って、実家に里帰りしたような、
何処かしら”懐かしい”気分にさせる佇まいよね~(;^ω^)
定時に迎え入れて下さったので、明るい窓際の
2人掛けテーブルをチョイスして腰を下ろし、ホッと一息♪
コロナ対策のアクリル板やビニールシートは、
このお店に全く似つかわしくないけれど、
鎌倉の地の、この素晴らしいロケーションの中にあっては
もはや記憶にさえ残らないわね(^_-)-☆
黒板の”おすすめ”を眺めては
「アレを頼もう!コレも頼もう!」と思いを巡らしたり、
『十割蕎麦 食べ比べ』へのご主人の思いに感動したり、
『十割蕎麦 楽しみ方のお勧め』には
付け足したい事柄も沢山あるな~♪と気を揉んでみたり、
『殿方のざる蕎麦』と『御婦人のざる蕎麦』って、
単に量だけの違いなのかしらん♪と疑ってみたり、
『花巻そば』に地元相模湾の海苔が使われてたら素敵よね~♪
なんて、絶対頼まないクセに思ってみたり、
日本地図に書かれた、使用する蕎麦の産地の多さから、
ひとつやふたつの産地に拘泥しない、ご主人の柔軟性と
寛容性の高さを推察してみたり等々しながら、
時間を掛けて、お品書きにひと通り目を通す愉しみも
格別だわね~(*´▽`*)
先ずは蕎麦茶を啜って、心を落ち着かせ、
呑めない”連れ”を尻目に、多少の後ろめたさを感じつつ、
地元神奈川は湘南の『天青』を熱燗でチビリチビリ( *´艸`)
立ち上がる果実香と乳酸が、とってもチャーミングで、
お通しの『イカの塩辛』とのペアリングもバッチリ(^_-)-☆
蕎麦前の先発は『うにみそ』。
あおさのりとのハーモニーはたまらないわね~♪(*´▽`*)
次なるご登場は『かきの佃煮』。
しっかり煮込まれた牡蛎は噛み応えのある食感ながら、
決して濃すぎることのない程よい味付けは流石❣
続いての『にしんの佃煮』も、”京煮”とは別物の仕上がり。
昔ながらの”佃煮”になっているところが逆に新鮮で、
爽快な生姜のアクセントが、
飽きの来ない味わいに一役買っている感じ(*'▽')
『揚げ胡麻豆腐』の、カリカリに揚がった感満載の衣は、
めちゃくちゃ食欲をそそる~( *´艸`)
口の中でサクサクと崩れて、トロトロと混ざり合う(-.-)
食感のコラボレーションはタマリマセーン!( *´艸`)
最初は「あれ?」と思わせておいて、
余韻と共に顔を出す、胡麻の風味もイジラシイわ~♡
揚げ物繋がりで『イカ天濃いつゆ浸し』なども(=゚ω゚)ノ
お汁に浸かった”イカ天”は
サクサクとシミシミの二度愉しめる造りとなっていて、
白髪ネギがまた良い味出すのよね~♬(*´▽`*)
お蕎麦は『殿方のざる蕎麦食べ比べ』をチョイス♪
先に届きました笊は秋田県雄勝郡羽後町(ウゴマチ)の
階上早生(ハシカミワセ)の新そば。
瑞々しくハリがあり、散った甘皮が透けて見える、
角の立った不揃いのない美しい仕上がりの細打ち(*´▽`*)
鼻を寄せずとも、湧き出でる穀物の香りが立ち昇り、
手繰り寄せて啜り上げれば、
口中に広がり鼻から抜ける蕎麦の風味は圧巻❣
歯応えのしなやかさと喉越しの爽やかさ、
更に水切り具合も完ぺきで、余韻も充分に愉しめる仕事ぶり!
続いての笊は、信州安曇野の信濃一号の新そばで、
グレー掛かった色合いの、甘皮に加え外皮も散った、
ワイルドな仕上がりの男前な細打ち(*'▽')
お品書きにある、単品での『田舎蕎麦』は
こちらを指していると思われ、先の笊に比べ、
香り・風味共に、よりミネラル感が際立っていて、
繋がりの良さも決して引けを取らず、
歯応えのしなやかさと喉越しの爽やかさは申し分なし!
蕎麦湯はちょいととろみを付けたタイプで、
香りはそれほどでもないけれど、風味が素晴らしい❣
バランスの取れた辛汁を割り、薬味の葱を加えて、
と~っても美味しく〆させて頂きました!(*´▽`*)
いやはや、わざわざでも足を運ぶに価する、理想形のお店を体験させて頂きました(*^▽^*)