SOBANOMI~蕎麦呑み~

蕎麦屋de食べ歩き、日本酒呑み歩き&時々その他的忘備録

北品川 しながわ翁 受け継がれた名人の匠の技を味わう

政府より「緊急事態宣言」が発令された翌日の昼下がり、
僕は此方のお店の前に、しばし立ちすくんでおりました。

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開いてて良かったぁ~(⋈◍>◡<◍)。✧♡

最寄りは京急北品川駅ですが、
JR品川駅からゆっくり歩きましても
10分とはかからない辺りの無機質な街並みに、
ポツンと慎ましやかな佇まいを呈する『しながわ翁』さん。

やはり混雑は避けたいので、暖簾を潜りましたのは午後1時過ぎ。
さすが人気店、このような時分にも
8割がた席は埋まっておりましたが、
ちょうど空いていた店内手前の2人掛けテーブルに腰を下ろし、

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さっそく栃木の『四季桜』を熱燗で注文。

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アテは『生のりの佃煮』と
『そら豆の塩茹で』でお願いしま~す(=゚ω゚)ノ

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程なくして燗酒が到着。
口に含んだ途端、やんわりビリビリと電気が走る感覚で
後からほのかな旨味がやってくる粋な味わい(*'▽')

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お通しは『椎茸と昆布の佃煮』。
あ! 「佃煮」かぶった(>_<)
ま、いっかー♪ どのみち美味しいのだから(*´▽`*)

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続いて『生のりの佃煮』もやって来ました。

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ちょっと見、ご飯の上に載せて頬張るのが丁度良いほどに
塩辛い面構えですが、どうしてどうして、
そのまま口に含みますと、磯の香りがフワ~っと立ち上がり、
燗酒との旨味の相乗効果で、
むしろ濃厚というよりあっさりと愉しめます。

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そして『そら豆の塩茹で』。

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この薄皮まで剥いた姿の愛らしさ♡
いっそ全部剥いてしまいましょう~( *´艸`)

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味覚が、
そら豆の青臭さと豆類特有の甘味との狭間を
行ったり来たりする感覚はとても新鮮で楽しい~(*´▽`*)
焼いたそら豆も美味いけれど、
塩茹でのほうが甘みが増しますね〜〜♡

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図らずも「そら豆」に感動してしまい、
思わず「季節の日本酒」から
石川の『加賀鳶』を冷やでお願いしてしまいました(;^_^A

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華やかなフルーツ香とキレの良い旨味で、
そら豆との相性は予想的中。
それにしても、この純米吟醸が750円というのは
そうとう良心的な価格だと思います。
時間さえずらせば昼呑みの聖地ですね、此方は(*´▽`*)

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お蕎麦は基本の「もりそば」の『ざる』を1枚。

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現われましたる蕎麦の姿は、
瑞々しくしなやかでエッジが立ち、
繋がりの良い端正なもの。
鼻を寄せれば穀物の香りが、ほわん♪と立ち上がり、

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手繰り寄せて口に含みますと
お蕎麦の風味というより旨味が素晴らしい♪(*´▽`*)
伺ったところ、
産地は北海道、長野、茨城のブレンドとのこと。
ブレンドが上手く行ったケースに当たったのかもしれませんが、
ご主人の真摯な仕事ぶりの成果に他ならないでしょう(*^。^*)

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お薬味さえも凛々しく目に映ります( *´艸`)

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そば湯は少しとろみを加えているのか、
充分甘みのある風味で、
薬味の葱を加え、お出汁の香る辛汁を割って、
とても美味しく〆させていただきました(*´▽`*)

今度は『田舎』を頂きに伺いま~す♪(=゚ω゚)ノ

しながわ翁そば(蕎麦) / 北品川駅品川駅新馬場駅
昼総合点★★★★ 4.0