築地 手打ち蕎麦 成冨 素材の良さが光り陶磁器が華を添える
こちらの最寄りは
大江戸線築地市場駅か地下鉄東銀座駅
ということになりますが、
新橋駅や銀座駅からも、
道に迷わない限り10分と掛からない距離にあるので、
アクセスに恵まれたロケーションにある、
と言って良いように思います。
ぴかぴかに磨かれたガラス張りに、
鉄製の鍵穴がレトロ感を醸しだす、
木目の映える重厚な扉が印象的♪
暖簾の出る5分ほど前に到着。
人気店に並ばずに入店できることは喜ばしいけれど、
以前は平日のお昼時でさえも
行列の絶えなかったこのお店を知る者にとっては、
なんとなく一抹の寂しさを感じてしまうという
複雑な心境。。。( ̄▽ ̄;)
とかなんとか、
めんどくさい思いは放って置き、
先ずは宮城の銘酒『日高見』を熱燗で♪
こちらのご主人は『陶磁器』にも造詣が深く、
供される器のどれをとっても雅趣に富んでいて、
うっとりさせられるものばかり( *´艸`)
九谷焼のぐいのみが燗酒に華を添えまくり~♬
お通しは付かないので、早速『おつまみ』を。。。
しろがね色に輝く雪山のような『長芋の漬物』。
長芋版『べったら漬け』的イメージで、
しゃきしゃきな歯ごたえと、
はんなりとした甘みが
燗酒の旨味を見事にサポート(*´▽`*)
『穴子の煮こごり』は
ふっくらとした穴子の肉質がここち良く、
お出汁に染み出た旨味が口一杯に広がります。
さすが築地魚河岸のお膝元♪と納得の逸品で、
見事なまでの江戸前な造りとなってございます( *´艸`)
続く『しょうが葛あんかけ豆腐』は
卸したての生姜と葛を仲人に、
お豆腐とお出汁の理想的なマリアージュ♬
こちらは何と言っても
『天ぷら』は外せないお店ですから、
お蕎麦は『山菜天せいろ』と『白魚天せいろ』を
『天さき』で注文。
先に運ばれたのは『白魚の天ぷら』。
やんわりとした白魚の甘い風味が、
ほんのりと薫る白ごま油の香りとともに鼻腔を擽ります。
添えられた浜防風の天ぷらもサクサクで風味豊か♪
そして『山菜の天ぷら』。
僕の見立てが正しければ、
ふきのとう・浜防風・山うど・行者にんにく
・こごみ・うるい・たらの芽
そのどれもがサクッと揚げられていて、
白ごま風味の上質な揚げ油由来の芳ばしさは超一級♬
お蕎麦は淡い色の甘皮が散りばめれた
エッジの立つ凛々しい顔立ちで、
キンキンに冷やされた状態の初めのうちは
ほんのりとした香りだったものが、
だんだんと湧き出るように
はっきりとした穀物の香りと味わいに変わって行くさまは、
十分感動に値するものでした(*´▽`*)
伺ったところ、産地は茨城とのことなので、
おそらく『常陸秋そば』でしょうか。
薬味とそのお皿さえも
これほどまでに絵になるお店です( *´艸`)
そば湯は適度にとろみを付けたタイプで、
お蕎麦同様、香り・風味ともに充分楽しめる造り(*'▽')
やっぱり成冨さん、いいな~(*´▽`*)
若いお弟子さんが入られたと思ったら、
花番さんがいらっしゃらないし、
いろいろと大変かと思いますが、
また来ます♪( `ー´)ノ